11月3日(木)ナイトセッション明け
FOFCパウエル議長の発言から各国市場乱高下。ナスダックは3%を超える下落中(日本時間5:30AM現在)。日経先物ナイトセッションも、3:30AMごろから500円近く下げる場面があった。結局、−315円安の27325円で推移している。ドル円も一時146円台まで上昇。12月の利上げ減速の可能性を排除しないとの発言で株が高騰。その後、先日、NICK記者が数日前に再度タカ派に変ったような観測記事を書いたように、FRB議長が最終的な金利が従来想定された水準上回ると言及した。そして、株価は急落。米国第3四半期GDPはIMF予測を上回るもので、米国経済が未だ強いことを示し、一段の金利上昇しないとインフレ抑制にはほど遠いことを示した。金利上昇圧力はいっそう強まるものと思われる。米国10年債金利は4.113%まで上昇してきている。
きのう、黒田総裁は「将来的に2%の物価安定目標が見通せる状況になったときに金融緩和の枠組みを柔軟化していくことは一つの選択肢としてありうると思う」と述べました。ドル円は147円台前半まで上昇。ただ、「現在の経済・物価情勢を踏まえると金融緩和を継続することでわが国の経済をしっかりと支えていくことが適当だと考えている。長期金利や短期金利を引き上げていくことは適切ではない」と強調した。日米金利差は開いていく一方であり、ドル高基調は当分変わりそうもないが、介入の警戒もあり急激な円安ドル高は抑えられているようです。
簡単な売買シグナルの説明
https://keeneyes.hatenadiary.com/entry/2022/08/28/083127
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11月2日(水)日経平均考察
米供給管理協会(ISM)が発表した10月の製造業総合景況指数は低下し、活動縮小を示唆。受注指数がこの5カ月で4回目の低下を記録し、仕入れ価格の指数はこの2年余りで最低の水準となった。一方、9月の米求人件数は市場予想に反して増加。失業率が低水準にとどまる中、一段の賃金上昇につながる公算が大きい。また、FEDウォッチャーのウォールストリートジャーナルのNick Timiraosが、金利上げ記事を書いているので、金利上昇・ドル高・株安傾向になってくるかもしれない。米国市場はジリ下げ、日経ナイトセッションもジリ下げ27,555円で引けた。米預託証券(ADR)は高安まちまちだったことから、現物市場もヨコヨコか。昨日に引き続き27,500円前後は売りが出やすいと見ている。ただ、60日線も75日線も越えてきたことから、底堅く推移するものと思われる。
日経平均現物 高値圏判断
終値>20日線
期間 日数 高値
03/17~04/06 14 28,252(3/29)
05/20~06/10 16 28,246(6/9)
07/13~08/26 31 29,222(8/17)
09/12~09/13 2 28,614(9/13)
10/06~10/06 1 27,311(10/6)
10/14~10/14 1 27,090(10/14)
10/18~11/01 10 27,678(11/1)
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11月1日(火)日経平均考察
シカゴ購買担当者景気指数(PMI)は予想外の悪化、ダラス連銀製造業活動指数も予想を下回ったことにより、米国市場はナスダックなどは大きく下げているがダウはちょい下げ(3:30AM現在)。 日経先物市場は凪状態。+-0%で動きなし。今日から大手企業の決算発表が本格化してくるが、好決算発表で引っ張って行ってもらいたいものである。昨日、日経平均はN波動の上昇波動27,611円付近まで行った。最近は5日線の上を3~4日程度とあまり長続きしないが、下値切り上げで上昇波動を継続してもらいたい。
高値圏判断
終値>5日線
期間 日数 高値日
03/14~03/29 11 2022/03/29
05/27~06/09 10 2022/06/09
07/14~07/25 7 2022/07/22
07/28~08/01 3 2022/08/01
08/04~08/08 3 2022/08/08
08/12~08/18 5 2022/08/17
09/08~09/13 4 2022/09/13
10/04~10/07 4 2022/10/06
10/14~10/19 3 2022/10/19
10/25~10/27 3 2022/10/26
10/31~
日本市場に大きな影響を及ぼす米国市場の考察
米国では2000年にITバブル崩壊、2007年に住宅バブル崩壊が起きたが、両時期ともマージンデッド(証拠金債務=信用買いポジション)の残高がピークアウトした前後で暴落が始まった(図1)。ニューヨーク証券取引所が公表しているマージンデッドとは信用口座における株式の購入のための投資家の借り入れのことであり、米国ではマージンデッドが過去最大規模まで積み上がっていた。2021年10月をピークに解消売りが始まり株の下落を伴いながら現在に至っている。お金を借りて買いポジションが増えていくと赤い棒グラフが下に伸びていくのだが(図2)、ITバブルやサブプライム危機の時より2倍も3倍も買いポジションがあったことがわかる。このまき戻しが始まっており、株価が底をつけるのは、大体、マージンデットが解消され、金利が下がり切ったときなのだ。今は金利を上げていく途中の所で、その段階で底を打ったとか判断するのは過去の歴史からすると早計ではないかと思う。底を打つまで、10%20%の反発は何度も起こるのだ。そして、そのたびに今が買いチャンスで大底を売ったとニュースが飛び交うのが常なのだ。
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今週の日経平均予測結果
先週末日経平均終値<今週末日経平均終値でした。当たりです🎉来週も頑張ります!
日経先物ナイトセッションはスタート直後から上げ基調、米国のアップルやインテルの好決算、発表された堅調な個人消費もありダウやS&P500やナスダックも2%~3%の大幅上昇。ただ、PCEも上昇。欧州もドイツ・イタリアなどの10月CPIが前年同期比で11%以上の伸びを示しており、またもや欧米各国にインフレ圧力と金利上昇圧力が高まっている。と同時に、昨日は黒田日銀総裁が金融緩和継続を発表したことで、米国10年債利回りの再度上昇とドル円の上昇を招いている。
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10月28日(金)日経平均考察
先物ナイトセッションは250円減(-0.92%)の27,050円で引けた。米国市場でダウが400ドル高で始まったものの194ドル高まで押し戻された。ハイテク株が多いナスダックは1%以上の下げ。現在もナスダック100ミニ先物は-3.06%である。クレディスイスが1日で19%下落をした。日経先物市場は、なかなか上値の重い展開になりそう。RSI(14+20日)も100を超えてくると上値追いが重い感じになってくる傾向が続いている。ドル円は146円23銭、米国10年債利回りも3.929%と4%台を切ってきており、前に比べたら落ち着いてきている。ここ数日のドル円・金利低下基調はどうも下記の経緯があるようだ。
ウォールストリートジャーナルのNick Timiraos記者に”FRB利上げの行方、12月のペース減速が焦点に”(10月21日4:57)の記事を書かせている。この記事にみんながポカーンとしていると、矢継ぎ早にサンフランシスコ連銀総裁デイリーに”過度な引き締めを行わないよう・・・”(10月21日9:00)という発言をしている。NickはFRBからのリーク記事を書く記者として有名である。そして、この後、金利が徐々に落ち着きはじめ、少し下落も起こりつつ、ドル売り円買いが始まった。
なぜこのようになったのか、上記の記事や発言の1週間前、10月12日のG7財務大臣・中央銀行総裁会合のやり取りが、明るみになって来た。どうも、日銀黒田総裁はじめ日本側が強烈に、欧米の急激な金利上昇政策を批判したようだ。資料なども提示し、これを続けることで米国以外の国々がどれだけダメージを受けるのかを説明し、利上げしてもよいがもう少し各国に気を配れ、そして過度なコメントを控え発表にも気を配れと申し入れたらしい。そして、この申し入れにカナダとイギリスが同調。さらにドイツも日本に同意、最終的にはECBもFRBも合意したようだ。最後に発表された声明文には”経済活動への影響や各国間の波及効果の抑制に配慮しつつ・・・金融政策の引き締めペースを適切に調整する”と文言が追加された。これらの意向をNickにリークし記事につながったと言う事だ。そして、10月22日の最初の日本側のドル売り介入が入ることになる。全部がつながっているのだ。ただ、とはいっても米国金利が高い状態には変わりはなく、すぐに円高基調に急速に動くと言う事にはならないと思うし注意を払って行きたい。日本株にとっては、中国リスクも円高に流れていったときには、ドル建て日経平均と円建てのとの差の縮小で下落していく可能性もあるので、上値が重いこともありうる。
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