日本市場に大きな影響を及ぼす米国市場の考察
米国では2000年にITバブル崩壊、2007年に住宅バブル崩壊が起きたが、両時期ともマージンデッド(証拠金債務=信用買いポジション)の残高がピークアウトした前後で暴落が始まった(図1)。ニューヨーク証券取引所が公表しているマージンデッドとは信用口座における株式の購入のための投資家の借り入れのことであり、米国ではマージンデッドが過去最大規模まで積み上がっていた。2021年10月をピークに解消売りが始まり株の下落を伴いながら現在に至っている。お金を借りて買いポジションが増えていくと赤い棒グラフが下に伸びていくのだが(図2)、ITバブルやサブプライム危機の時より2倍も3倍も買いポジションがあったことがわかる。このまき戻しが始まっており、株価が底をつけるのは、大体、マージンデットが解消され、金利が下がり切ったときなのだ。今は金利を上げていく途中の所で、その段階で底を打ったとか判断するのは過去の歴史からすると早計ではないかと思う。底を打つまで、10%20%の反発は何度も起こるのだ。そして、そのたびに今が買いチャンスで大底を売ったとニュースが飛び交うのが常なのだ。
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