日経225オプション戦略 イベントプレイ
イベントプレイ=連休・選挙・NFP・FOMC・BOJ・・・などのイベント時の前後のボラを取っていくボラティリティ・トレードになります。基本的にボラティリティ・トレードというものは、原資である日経平均(オプションはナイトセッションもあるので、便宜上、先物を見たりします)の上下がオプション価格に影響しないように日経225ミニ(資金がある方は先物ラージでも大丈夫)などを使いポジション(スプレッド)を組みます(デルタを限りなく0にし、ベガ値を利益に変えていく)。「イベントプレイ」とは前段ポジションとしてイベント前にボラティリティ・ロングのポジションを取り、イベント通過直前か直後に後段ポジションであるのボラティリティ・ショートを取るというもの。
イベントの前段プレイ
イベント前にイプライドボラティリティ(IV)が盛ってない状態で、イベントに向けて緊張感が増しIVが乗ってくるところ狙う。
①イベントプレイ前ポジションで、OTMプットのIV盛りを取りに行く。
プロテクティブ・プット(先物mini買い プット買い)
②イベント前に盛ったコールが少し剥げてきたところでコールIVの盛り返し狙い
プロテクティブ・コール(先物mini売り コール買い)
イベントの後段プレイ
①ATM盛ってなかったら イベントプレイに使うことも(例:G20米中首脳会談通過イベントプレイ) イベント通過後のプットIV剥げ」を狙っていこう。
カバード・プット(先物mini売り プット売り)
②「イベントプレイ」後段ポジション イベント通過によるコールIV剥げを取りに行く
カバード・コール(先物mini買い コール売り)
「イベントプレイ」としてイベント数日前からIVが盛ってきたのであれば「順張り」で仕掛け、更なる盛りを狙います。イベントに向けて盛ってきたIVはイベント通過で剥げ落ちるので、イベントを通過する直前では「逆張り」が有効となるでしょう。
オプションのギリシャ指標(デルタ、ガンマ、ベガ、セータ)
デルタ・・・日経225が1円動いたときにオプション価格(プレミアム)がいくら動くか※0.1=ミニ買い1枚 -0.2=ミニ売り2枚に相当します。オプションに、ミニを組み合わせることで、デルタを限りなく0にして、日経の上下の動きをオプションに影響させないようにし、ベガ益を狙うのがボラティリティ・トレードです。
ガンマ・・・日経225が1円動いたときにデルタがどれだけ動くか
ベガ・・・IVが1ポイント上がったら、オプション価格にどれだけ影響するか
※ベガ+48だったら、ボラティリティが1上がるとオプション価格が48,000円上がる。オプション買いのベガ値はプラス値、すなわち「ポジティブ・ベガ(ベガ・プラス)」であり、ボラティリティの上昇はポジション損益に対して有利に、ボラティリティの下落は不利に作用します。売りのベガ値はマイナス値、すなわち「ネガティブ・ベガ(ベガ・マイナス)」であり、ボラティリティの上昇はポジション損益に対して不利に、ボラティリティの下落は有利になります。
セータ・・・24Hでいくらオプション価格が減価するか
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